うつ病回復のため症状をありのままに受け入れる

2018年12月3日 月曜日

うつ病の回復には時間がかかるため、いつになったら良くなるのか?と言う質問をよく聞きます。うつ病になると普段通りに生活できず、仕事や家事、勉強などが思うように進まなくなります。

また、気持ちが落ち込み、重苦しく、毎日を過ごすことがとても苦痛になります。このような状態が長く続くと、症状を受け入れることができず、ジタバタしてしまいます。

うつ病の治療では、症状をありのままに受け入れることが大切です。私たちは天気の良い日もあれば悪い日もあることを自然に受けいれています。

今日は雨が降るからと内心残念に思うことがあっても、心の底では仕方のないことと受け入れています。どんなに文明が発達しても、人間は天気をコントロールすることができないことを知っているからです。

ところが心身のことになると、どうして今日は調子が悪いのか?と症状を受け入れることができない気持ちが出てきます。うつ病になると心身の状態を自分でコントロールできないのですが、そのことを受け入れることができません。

このような気持ちはある程度仕方のないことですが、このような気持ちがあまりにも強過ぎると、イライラや不安の原因となり、症状が治りにくくなるのです。

うつ病の症状が良くなるためには、休養と薬による治療に加え、症状をありのままに受け入れる気持ちが必要です。症状を否定せずありのままに受け入れる気持ちを持ちながら、症状が回復するのを待つようにしましょう。

うつ病は不治の病ではなく、適切な治療により必ず治る病気です。病気が必ず治ることを信じ、症状が回復するのを待ちましょう。

院長 高橋道宏

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