うつ病によるからだの症状への対処法

2019年8月19日 (月)

うつ病は 「気分が落ち込む」「意欲がわかない」  「趣味や好きなことが楽しめない」などこころの症状だけでなく、「眠れない」「身体がだるい」「疲れやすい」などからだの症状もあります。

からだの症状には、「めまい」「動悸」「息切れ」「頭痛」「発汗」「ほてり」「吐き気」「喉のつまり感」など自律神経の調子が崩れて起きる症状もあります。

うつ病ではこのように多くのからだの症状がみられますが、これらの症状は必ずしもうつ病でなくてもみられるため、本当にうつ病の症状なのかわからなくなってしまいます。

線引きは難しいこともありますが、うつ病の症状によるものかどうかを見分けることは大切です。うつ病の症状であるのか、そうではないのかにより、症状への対処の仕方が異なるからです。

うつ病による症状であれば、頭痛薬、吐き気止め、めまいを治す薬などの対症療法で苦痛を和らげ、うつ病の回復を待てばよいのです。

ですから、その方の過去の状態とうつ病になってからの状態を比較することで、多くの症状を適切に理解することができます。

うつ病の時にみられるからだの症状は、時にはその方の性格や体質の問題にもみえますが、うつ病による症状である可能性がありますので、簡単に性格や体質の問題と決めつけないようにしましょう。

うつ病になるよりもずっと前からある症状なら、その症状はうつ病とはあまり関係がなさそうです。逆にうつ病になってから起きたものでしたら、うつ病による症状である可能性が高いのです。

うつ病が良くなるにつれて、うつ病によるからだの症状は自然に治まっていきます。からだの病気ではないかと過度に不安になることはありません。

うつ病によるからだの症状は軽いものが多く、症状に過度に神経質にならないよことが大切です。神経質になるとストレスがかかり、かえって治りにくくなります。症状には逆らわないようにし、うつ病の回復を待ちましょう。

院長  高橋道宏

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