不安にふりまわされない、タフなメンタルをつくる

2019年12月29日 月曜日

不安が強くなると、落ち着きがなくなり、いても立ってもいられなくなります。不安について何度も考えるようになります。

ところが、不安について考えれば考えるほど、ますます不安になります。「不安の悪循環」が起きてしまいます。

不安は、実体のない、オバケのようなものです。考えれば考える程、思考は迷走し、深みにはまっていきます。

どんな人でも、不安になります。そんな時、不安に振り回されなくなったら、どんなにか精神的に安定し、タフな人になることでしょう。

不安が強くなると、眠れなくなり、動悸、息切れ、過呼吸、多量の発汗、めまいなど身体症状もみられるようになります。

身体症状は健康不安を引き起こし、病院で血液、心電図、MRIなどの検査を受けます。その結果異常がないことがわかっても、納得できません。

不安について考える時間が多くなると、本来やるべきことが手につかず、おろそかになりがちです。

また、自分に自信がなくなり、周囲の人に依存的になり、グチを言ったり、自分でできることも周囲の人にやってもらいたくなります。

このような時、どのような姿勢で日々を過ごしたら良いのでしょうか?

自分を不安にするものを、考えれば考える程、ますますそのことにとらわれていきます。ですから、自分を不安にするものについて、できるだけ考えないようにするのが得策です。

不安を抱えつつも、仕事、勉強、家事など自分に与えられている課題にいつも通り取り組むことが大切です。依存的にならず、自分でできることは自分でするように心がけましょう。

不安が強く、いても立ってもいられないのに、いつも通りに日常生活を送るようにするのです。これは普段の何倍もの精神的エネルギーを必要とします。不安に耐えなければならないからです。

しかし、忍耐強く続けることで、不安になりやすい自分を支える力が強くなっていきます。依存的な自分を乗り越え、不安に振り回されないメンタルにタフな自分が形成されていくのです。

院長 高橋 道宏

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