2020年1月20日(月)
ストレスがかかり過ぎると過食になることがあります。かつてうつ病になると食欲がなくなることが多かったのですが、最近は逆に過食になる方が増えています。
ある程度以上の過食になると過食症と診断されます。過食症は男性と比べて女性は10倍位かかりやすいと言われています。
過食になるといくら食べても満足できません。胃は満たされ、もう食べなくても良いはずですが、気持ちは満足していないのです。特に甘いものが食べたくなります。
一度食べ始めると次から次へと食べてしまいます。その結果、体重が増えるとますますイライラし、更に過食する悪循環に陥ります。
過食をやめるためにはどうしたら良いのでしょうか?一番大切なことは、過食に慌て、衝動的に過食をやめようとしないことです。
体重が増えた自分に嫌気がさし急に食事をカットすると、その反動でまた過食になります(リバウンド)。
過食は衝動的な行動で、食事をコントロールする理性が働きにくい状態です。食事は、よく噛まずに、飲み込むようにして食べています。
よく噛んで食べるだけでも、衝動的な食欲、体重増加を抑えることができます。
過食という衝動的な行動を衝動的に止めようとしてもうまくいきません。
過食の本質は衝動性にありますから、過食をやめるためには、衝動性をコントロールしなければなりません。
そのためには、衝動性の原因となる精神的な問題を解決し、まず精神的に安定する必要があります。
過食の原因となるストレスとうまく向き合うのです。
過食だけをみつめていても問題は解決しません。過食の原因となる精神的な問題、ストレスと向き合い、少しづつ過食を乗り越えていきましょう。
院長 高橋道宏