コロナ不安神経症への処方箋
新型コロナウィルス感染症のため自粛生活が長引き、多くの人がストレスを抱えています。外に出る楽しみがない。自宅にこもる生活が続き生活リズムが乱れがちです。感染を恐れ、人と人との間に距離を取るなど細かな事に気を使わなければなりません。
新型コロナウイルス感染症による急激な生活スタイルの変化(新しい生活様式|厚生労働省)が私たちの健康に与える悪影響は決して小さくありません。在宅勤務で生活リズムが乱れた結果、運動不足になり、体重が増える方が多くなっています。
また、細かなことに気を使うようになり、日常生活で以前よりも不安、緊張が高まっています。コロナにかかっているのではないかと不安で仕方ない。コロナのニュースばかりで気分が滅入るなどと訴える方が増えてきています。コロナの不安にとらわれ、不安神経症になる方もいます。
コロナ不安神経症とも言うべき新型コロナウイルスへの過度の不安は、コロナに対する不安ととらわれによって起きています。このように不安ととらわれが同時に起きると、コロナ以外のことが考えられなくなります。コロナが不安だからと考え、健康に必要なことも避けてしまいがちです。
まず、コロナに関するニュースを見るのは程々にしましょう。特に見れば見る程不安になる方は要注意です。また、行動に優先順位をつけ、心身の健康維持に必要なものはできるだけ犠牲にしないようにしましょう。
このような時こそ、健康的な生活リズムを維持しましょう。規則正しい睡眠、食事、運動が私たちの免疫力を高め、新型コロナウィルスへの感染リスクを減らしてくれます。
健康的な生活リズムを維持することで、心も安定していきます。これが不安ととらわれを減らし、コロナ不安神経症を軽減し、予防することにつながります。
院長 高橋道宏