うつ病回復期の身体症状について

2020年6月15日(月)

うつ病の身体症状はどうしたら回復するのでしょうか?

うつは治ってきたのに体がだるい。ちょっと何かをするとすぐ疲れてしまう。なかなか活動できない。こんな症状を抱えている方はいらっしゃいませんか?

うつ病では気分が落ち込みますが、同時に体の症状もたくさん出てきます。その中でも疲れやすい、体がだるいなどの身体症状はうつが治ってからもかなり続くものです。

このような時、ダラダラして動けないのは自分の頑張りが足りないからだなどと自分を責める方が多くおられます。気分が良くなってきているのに動けないと、ダラダラしていると考えてしまいがちです。

しかし決してサボっているわけではありません。それはうつ病の体のだるさ疲れやすさという身体症状のためです。体の症状が回復するのは気分が回復してからかなり時間が経ってから起こります。体の回復が心の回復よりも遅れるために、サボっているのでは?と錯覚してしまうのです。

うつ病ではまず気分の回復が起こり、それから身体の回復が遅れてやってくることをぜひ知っていただきたいと思います。

気分が良くなってきたら、少しずつ動くようにしていきましょう。うつ病の回復期ではただ寝ているだけでは病気は良くなりません。体調に合わせた体の動きが身体的症状の回復を導いてくれるのです。

院長 高橋道宏

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