うつ病と日中の眠気

2020年12月28日(月)

うつ病になると、日中から眠くなることがあります。薬の副作用ではないかと思う方も少なくありません。

しかしながら、一部の薬を除くと、抗うつ薬で眠くなることはまれです。では、眠気の原因はどこにあるのでしょうか?

うつ病で日中眠くなるのは、自律神経の調子が乱れているからです。自律神経には交感神経(緊張モード)と副交感神経(リラックスモード)がありますが、自律神経が乱れると緊張モードが長く続きます。

これが身体に大きな負担となります。身体は疲弊し、体はリラックスしようとして眠くなっていきます。

このような症状に対しては、自律神経を整えることが大切です。自律神経を整えるためには規則正しい生活を送ることです。

そのためには、朝は多少大変でも毎日ほぼ同じ時間に起きるようにしましょう。調子が悪いからと言って、いつまでも寝ていると、なかなか自律神経の調子は元に戻りません。

うつ病でみられる自律神経の乱れは、交感神経(緊張モード)が優位となっています。副交感神経(リラックスモード)優位に切り替えるためには、うつ病の原因になったストレスから離れましょう。

もし仕事が原因でうつ病になり休職中なら、仕事のことを考えるのはやめましょう。また、職場の方とはできるだけ連絡を取らないようにしましょう。

規則正しい生活を送り、ストレスを避ける生活を送ると自律神経の調子は整っていきます。

自律神経の調子が整うと、身体の疲弊から解放され、日中の眠気は少なくなっていきます。

芦屋 心療内科 高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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