2021年9月13日(月)
うつ病はストレスと関係がありますが、病気になりやすい人となりにくい人はいるのでしょうか?メンタルが弱いからうつ病になってしまうのでしょうか?
うつ病になった方の多くは、メンタルが弱かったから病気になったと自虐的に考えます。本当にメンタルが弱いからうつ病になったのでしょうか?
メンタル弱いとは、たとえば次のような点が当てはまる方です。
1. 感情的ですぐにカットしやすい。人の言うことを受け止めることができない
2. 常にマイナスの言動がみられる。
3. すぐに他人の悪口を言う(他人の悪口を言うことで心のバランスを保とうとする)。
しかし、このような特徴があるからといって、必ずしも病気になるわけではありません。メンタルが弱いから病気になるという明らかな証拠はないのです。また、メンタルが弱いということの定義も曖昧です。
最近は社会的ストレスが増大し、メンタルが弱いから病気になると言う図式は必ずしも当てはまりません。
メンタルが弱いから病気になったと決めつけ、自分を責めるのはやめましょう。あなたのメンタルが弱かったから病気になったわけではありません。
ですから、メンタルが弱かったから病気になってしまったと自分を責めるのをやめましょう。
メンタルに問題がなくても、ストレスが強ければ病気になります。ストレスが強い現代社会では、誰がうつ病になってもおかしくないのです。
うつ病の治療法はほぼ確立しています。これまでに世界中の治療経験から得られたエビデンス(この治療法がよいといえる証拠)に基き治療を進めることで、うつ病は必ず良くなるのです。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏