うつ病からの回復に大切なこと

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うつ病になると、この重苦しい状態から一日も早い回復を願います。

ほとんどのうつ病は脳の使い過ぎにより起こります。脳は疲れ切っています。ですから、まず脳の休養が必要です。

また、ストレスで脳が疲れ切ってしまうと、脳内でセロトニンの働きが低下するため、これを正常化するためにお薬が必要になります。

このようにうつからの回復には、休養とお薬が大切です。

多くの方は、休養とお薬で順調に回復していきますが、中にはなかなか回復しない方もおられます。

回復しやすい方とそうでない方では、何か違いがあるのでしょうか?

うつ病の治療には、薬物療法、精神療法(カウンセリング、日常生活指導)、リハビリテーション療法(リワーク、復職支援)などがありますが、これらの目的とするところは一つです。

それはうつからの回復力を引き出すことです。うつからの回復力は誰にでもあります。この回復力をしっかりと引き出すことが大切なのです。

治りにくいうつ病は、回復力を十分に引き出せていない可能性があります。

回復力を阻害する要素の一つは焦りです。うつ病からの回復を焦ってはいけません。ゆっくりと回復力を引き出すのです。

また、規則正しい生活を送り、回復力を強めていくことも大切です。

回復力は誰にでも備わっています。そのことを信じて自信を持ちましょう。

うつ病が長引き、回復力が十分引き出されているか疑問がある時は、回復力を阻害する要因がないか主治医に相談してみましょう。

高橋心療クリニック

院長 高橋道宏

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