2023年12月18日(月)
うつ病には、気分の波がつきものです。これらの波は、日常生活で様々な形で表れます。
例えば、今日は元気で前向きな気分でも、次の日には沈んだ気分になることがあります。一日の中でも、午前中は気分が重苦しくても、午後になると気分がスッキリしてくることがあります。
気分の波は、仕事や学業のストレス、人間関係のトラブル、身の回りの人からの些細な言動、悪いニュースなどによっても引き起こされます。これに振り回されると、うつ病はなかなか改善しません。
気分の波と正しく向き合うことが、うつを乗り越える鍵です。感情には波があり、海のようなもので、自然な変動があります。
このため、気分の波への対処法として、まず些細な気分の波は、それをあまり気にすることなく受け入れることが重要です。
過度な焦りやストレスは、うつ病を悪化させる可能性があるため、冷静に状況を受け止め、気分の波があるからといって自分を責めないようにしましょう。
うつ病になると頭はボーッとし、感情が鈍くなりますが、感情が敏感になってきたことは回復の一環です。感情を受け入れることで、より健康的な心の状態を築くことができます。
うつ病が回復してくるときには、気分の波はつきものです。しかし、多少の波を気に病む必要はありません。治療を継続し、自分のペースで進んでいくことが大切です。
気分の変動を受け入れながら冷静に向き合うことが、うつ病からの持続的な回復への鍵となります。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏