9月8日 月曜日
今日は中秋の名月です。皆さん、月見はしましたか?
これは、先ほど自宅から撮りました。
さて、今回は心の病気を治す秘訣の最終回。「病気のことばかり考えない。」です。
心の病気になると、気分が憂うつになったり、不安定になったりして、自分で自分の心がコントロールできなくなります。とても辛く、いつも自分の心の状態が気になるようになります。
また、身体にも変化が現れます。頭痛、動悸、めまい、吐き気、胃部不快感、手足のしびれなど様々な症状がみられるようになります。こうした症状で内科など身体科を受診する方も多いのですが、心の病気が原因の場合は、特に異常は見つかりません。異常は見つかりませんが、症状が続くのでとても不安になります。
このように、自分の心の状態や身体の症状への不安から、必要以上に自分の病気のことばかり考えるようになります。自分の心や身体の症状など。
しかし、過度に自分の病気のことばかり考えていると、必要以上に悲観的になります。「辛いのは自分ばかりで、他の人は健康で幸せで大した苦労はない。」などと考えてしまいがちです。
自分の病気のことばかり考えていると、症状へのとらわれが益々強くなり、より一層症状のことが気になるようになり、悪循環に陥ります。すると、心の病気は治りにくくなります。
このような悪循環を断ち切るためには、まず自分の病気のことばかり考えるのをやめることです。そのためには、自分の意識を外側に向けなければなりません。
人のことを気づかったり、人のために役立つことはないか?考えてみましよう。そして、できることがあったらそれを行うのです。そうすることで意識が自分の内側から外側に向かい始め、だんだん過度に症状のことを考えなくなるのです。
人のためになる行動と言っても、大それた行動は必要はありません。職場で誰もやりたがらない仕事があったら、自分が率先して引き受けてみる。電車でシルバーの方や身体の不自由な方に席を譲るなど、私達の周りには私達の助けを必要とする場面がいくらでもあります。自分にできそうなことで人の役に立つのです。簡単なことで良いのです。そして、それを続けるのです。
このようにして、症状へのとらわれから解放されると、あせりがなくなります。心の病気が治りやすくなります。これも心の病気を治す秘訣の一つです。
院長 高橋