睡眠について

9月29日 月曜日
睡眠は、心と身体の疲労を回復するために必要不可欠なものです。1日8時間眠るとすると、私たちは1日の3分の1を眠っていることになります。ですから、大雑把に言うと2時間の活動のためには、1時間の睡眠が必要になる計算になります。
厚生省の調査によると、1日7時間眠る人が、最も健康状態が良いそうです。また、1950年代にアメリカで行われた研究では、睡眠時間がおよそ8時間の人がいちばん長生きする傾向があったということです。こうした研究から、健康な生活には7-8時間程度の睡眠が必要であることがわかります。
私たちはいろいろな原因で眠れなくなってしまいます。
原因として、不規則な生活や過度な飲酒があげられます。不規則な生活は、人間の体内時計を狂わせてしまいますし、アルコールは睡眠の質を悪くしてしまいます。
加齢の影響でも不眠がちになります。65歳を過ぎると5から8割の人の睡眠が不規則になるそうです。
また、心の病気(うつ病、神経症、統合失調症)が原因で 眠れなくなることもあります。心の病気は、一度治っても再発する場合がありますが、再発の前兆として不眠になることが多いです。
良い睡眠のためには、不規則な生活や過度の飲酒を避け、健康的な生活を心がけることが大切です。また、心の病気にかかっている場合は、心の病気を治すことが必要です。
睡眠薬の使用は有効ですが、心の病気の場合は、まず不眠の原因となる心の病気を治さない限り、真の解決は得られません。睡眠薬の使用は、過度にならないように注意する必要があります。どの程度の薬を使用すべきかは、個人差がありますので、診察室で主治医にご相談下さい。
院長  高橋道宏

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