こころの病気で迷惑をかけているのか?

2016年8月15日 月曜日

こころの病気になると、普段通りに活動できず、家族や職場など自分の周りの人と一緒に行動できなくなります。その結果、健康な時にはできていたことができなくなり、周りの人に自分の代わりにやってもらう、周りの人に自分ができないことを我慢してもらうようになります。その結果、人に迷惑をかけてしまっているという気持ちが強くなります。特に責任感が強い人程このような気持ちが強くなります。

こころの病気の中でも、特にうつ病では、このような気持ちになることがとても多くなります。うつ病になる方は、元々責任感が強い方が多いからです。また、うつ病の時は病気の症状として、自責の念が強くなることも関係があります。これは症状の一部ですから、うつ病が軽くなると、症状としての自責の念も薄らぐという傾向があります。

自責の念が強くなると、次第に自分を責めるようになります。「迷惑をかけている」が口癖になります。しかし、そのような気持ちは自分を惨めな気持ちにさせるだけです。自分を責めると、次第に自信を失います。自信を失うと、病気が治ることも、社会復帰できることも信じられなくなります。このマイナスの感情は、自分のこころを深く傷つけ、治療に大きなマイナスの影響をもたらします。

普段通りに行動できないのは、病気で仕方なくそうなっているのです。過度に自分を責めないようにしましょう。「迷惑をかけている」ではなく、「ありがとう」という感謝の念を持つようにしましょう。感謝の念は健康的な感情で、自分の心を傷つけることはありません。周囲の人との人間関係を良好にし、あなたの心を成長させます。感謝の念は、あなたのうつ病を癒してくれるのです。

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