うつ病を回復に導く行動の工夫

2016年9月19日 月曜日

うつ病は、気分や体調に波があることが特徴です。調子の良い時は、ほとんど気分が沈むことがなく、身体の怠さや疲れやすさも感じません。もう病気がすっかり治ったかのような気分になります。しかし調子の悪い時は、身体がとても怠く、疲れやすくなります。何をするにも面倒で億劫になります。すっかり自信を失い、病気は一生治らないような気持ちになります。

調子の悪い時期が続いた後で少し調子が良くなると、とてもうれしくなり、自分の体力以上の無理をしてしまいます。しかし無理をするとすぐに身体が疲れ、全身がだるくなる、日中から眠くなるなど身体の症状がみられるようになります。身体の症状が目立つようになると、イライラする、気持ちが沈む、意欲が出なくなるなど精神面にも悪影響が及びます。

このように調子が良くなっても、身体の調子を崩すことから再び気分が憂うつになっていきます。調子の良い時に無理をし、その結果再び調子を崩すといった繰り返しではなかなかうつ病は良くなりません。調子の良い時に少し行動をセーブし、余力を残しておくことが大切です。こうすることで体力の限界を超えて行動してしまうことを防ぐことが出来ます。

うつ病は症状の波に振り回されているだけではなかなか良くなりません。気分や体調の良い時には多少行動を控え目にすることで、同じペースで生活できるようになります。同じペースで生活するように心がけると、気分の波も自然に少なくなっていきます。このような行動の工夫がうつ病を回復に導くのです。皆さんもぜひ実践してみてはいかがでしょうか?

院長 高橋道宏

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