イライラや不安な気持ちと正しく向き合う

2017年6月12日 月曜日

私たちは日常生活で、時には受け入れ難い感情が湧いてくることがあります。職場や学校、家庭など私たちを取り巻く人間関係の中で、自分が理解されていないと感じたり、受け入れられていないと感じることがあります。そのような時、落ち着きがなくなり、イライラしたり、不安になったりします。自分にも他人にも否定的になることもあります。このような気持ちにどのように対処したら良いのでしょうか?どう向き合っていったら良いのでしょう?

特に心の病気になると、より些細なことで受け入れ難い感情が湧いてくるようになります。相手の言葉や態度に敏感に反応してしまいます。時には重箱の隅をつつくように、細かいことが気になります。普段ならあまり気にならないことに対してイライラしたり、不安になってしまいます。心の病気になると、気持ちの余裕がなくなっていくからです。他人の言ったことを理解しようする余裕が失われがちになるからです。

頻繁にイライラしたり不安になるなら、気持ちを安定させるために薬が必要になるかも知れません。イライラや不安が募り、気持ちがコントロールできなくなると、周囲の人と軋轢やトラブルが頻繁に生じてきます。薬は自分でどうしても気持ちがコントロールできない時に確かに役立ちます。しかし、薬と同時に、このような受け入れ難い気持ちとどう向き合うべきか理解し、行動することが大切です。

イライラや不安などの感情は、すぐに爆発させるのではなく、忍耐強くその感情と正しく向き合う癖をつけましょう。気持ちを爆発させれば、自分も相手も傷つきます。忍耐強く自分の気持ちと向き合うと、イライラや不安が自然に落ち着いてきます。心の中で消化されていくからです。これはただの我慢やあきらめとは違います。心の中で消化されると、マイナスの感情から自由になれます。不安やイライラを消化すると、心が少しずつ強くなっていきます。

院長 高橋道宏

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