2018年6月25日 月曜日
注意欠如多動性障害(ADHD)は、効果的な治療薬が開発され、薬による治療が一般的になりました。薬はとても効果的ですが、残念なことに、それで100%症状がなくなるわけではありません。
薬で症状が軽減されても、行動上のウイークポイントは残ります。
ですから、ADHDの方が自分の行動上のウイークポイントを良く理解し、それに応じた行動をすることが大切です。
例えば「スケジュールや時間の管理ができない」「些細なミスを繰り返す」という問題に対し、自分なりの対処法を考え、実行することです。
このようなウイークポイントは、職場や学校などの日常生活で繰り返し現れます。直さなければならないとわかっていても、いつも同じ行動を繰り返してしまいます。
しかし、適切な対処法を見つけることで、問題点を徐々に克服することができます。
ですから、単に薬を飲むだけでなく、自分自身の特性を理解し対処法を考える。それを実行する。うまくいかない点があれば、対処法を修正する。という一連の行動を繰り返すことが大切です。
自分に合った対処法を見つける上で、当事者の方の体験から生まれた「発達凸凹活用マニュアル」も参考になります。ダウンロードできますので、是非参考にしていただきたいと思います。
院長 高橋道宏