2019年4月8日 月曜日
注意欠如多動性障害(ADHD)などの発達障害は、その理解が進み、私のクリニックでも発達障害で通院する方が多くなりました。
それと共に、発達障害と診断された方から、「職場で発達障害であることを知らせるべきか?」という質問が多く寄せられるようになりました。
発達障害をの方としては、障害であることを理解して欲しい、障害を持っていても仕事を続けていけるように配慮して欲しいという気持ちがあります。もし職場で理解してもらえたら、安心して仕事をすることができるでしょう。
一方、発達障害であることを告げることで、かえって発達障害のレッテルを貼られてしまうのではないか?という不安もあります。
私は発達障害であることを職場に知らせた方が良いと考えます。なぜなら、発達障害の方は職場の理解と援助が必要だからです。例えば、ADHDの症状はお薬で大きく改善しますが、100%症状がなくなるわけではありません。
もし職場が発達障害であることを知らないと、いくら努力してもうまくいかないことをやる気がないと誤解されてしまう可能性があるからです。
私のこれまでの経験では、発達障害であることを職場に伝えた時、職場は理解しようとしてくれますが、時には誤解があることもあります。これはまだ発達障害が社会の中であまり理解されていないことと関係があります。
ですから、発達障害について、わかりやすく説明する必要があります。最近、神戸市は発達障害の啓発のため、わかりやすいポスター(→こちらをクリック)を作成しました。このようなポスターを利用して説明すると、わかりやすく説明できると思います。
自信を持って病気を打ち明け職場に理解してもらうようにしましょう。
院長 高橋道宏