睡眠力を上げよう

2019年7月22日(月)

心身の健康を維持するためには、睡眠、食事、運動の3つの要素が大切です。この3つの要素がバランス良くとれていれば、病気にかかる確率は大幅に低下します。その中でも、睡眠は心の健康を維持する上で最も重要な要素です。

なぜなら、多くの心の病気は眠れないことから始まるからです。また、心の病気が良くなっても、再発するときは眠れないことがサインになります。まさに睡眠は心の健康のバロメーターなのです。

睡眠は、眠っている時間の長さだけではなく、ぐっすり深く眠るといった睡眠の質が大切です。仮にぐっすり深く眠ることができる能力を「睡眠力」と名付けると、不規則な生活、ストレスなどの悪影響は、睡眠力を低下させます。また、加齢も睡眠力を低下させます。

毎日を元気に過ごすためには、睡眠力の維持に努めることが大切です。睡眠力があれば、自分自身のパフォーマンスを100%発揮することができます。

睡眠力を維持する上で最も大切なことは、規則正しい生活を送り、体内時計を整えることです。 不規則な生活は、体内時計を狂わせ、寝る時間になっても眠気を感じなくなります。

逆に、規則正しい生活は、睡眠のホルモンであるメラトニンの分泌を正常化し、夜は眠りやすく、朝は目が覚めやすくなります。

そのためには、朝起きたら太陽の光を浴びるようにしましょう。日光を浴びると、体内時計 がリセットされ正しい周期になるからです。

眠れない状態が長く続く場合は、規則正しい生活をしても、すぐには睡眠力が回復しないことがあります。このような場合は、睡眠力の回復を焦らず、徐々に回復するのを待ちましょう。

頑固な不眠の場合は、睡眠薬を使用し、まず睡眠リズムを回復し、その後睡眠薬を徐々に減量し中止することも有用です。最近は、依存性のない睡眠薬が複数使用できるようになりました。適切な睡眠薬を利用し、睡眠リズムを回復することも大切です。

院長 高橋道宏

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