不安時の行動原則

2020年11月16日(月)

不安障害になると、不安に打ちひしがれてしまいます。同じことばかり考え、行動することが疎かになりがちです。しかし、やるべきことをやらずにためていくと、ますます不安になってしまいます。

不安になった時は、不安から逃げるのではなく、その時にやらなければならないことを一つ一つ実行していくことが大切です。

しかし、不安に打ちひしがれている時にそのようなエネルギーが本当にあるのでしょうか?

不安の時は、様々な心身の症状が現れています。自律神経の機能が活発に働いています。不安の時にみられる発汗、動悸などは小走りで走っている時と変わりありまん。脈拍は1分間に90ー100。汗がかなり出ています。不安の時に使われるエネルギーは実に大きなものがあると言えます。

このように不安になると多くのエネルギーが消費されます。そのため、不安が続くと疲れてしまい、眠くなる、体がだるくなることがしばしばです。これは不安で心身が疲労するするために起きています。

不安にとらわれている方は、このように多くのエネルギーを持っておられます。ごのエネルギーを行動することに結びつけていくことが大切です。

まず一歩踏み出しましょう。不安でもやらなければならないことがたくさんあるはずです。その中でやりやすいことから手をつけていくようにしましょう。行動し始めると不安は次第に軽減していきます。

自分の内側に眠っているエネルギーを、自分自身に向けるのではなく、外に向けて行動するエネルギーに変えていくのです。これが不安時の行動原則です。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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