アルコール依存症を予防する休肝日の役割

2020年12月7日(月)

アルコール依存症は、アルコールが大好きでたくさん飲んでしまうというだけでなく、飲酒量を自分でコントロールできなくなった状態です。

飲酒量をコントロールできないとは次のような状態です。

1. 飲酒量をもっと少なくしたいのに、ついついアルコールをたくさん飲んでしまう。
2.血液検査で肝機能の異常があるにもかかわらず、飲酒量をコントロールできない。
3.飲酒でお金を使い過ぎて経済的に苦しいのに、飲酒量をコントロールできない。

アルコールは強い依存物質です。身体の健康のためにも、少なくとも週1日アルコールを飲まない日(休肝日)を設けることが必要です。

週1日の休肝日を達成できないようでしたら、アルコール依存の傾向があると言わざるを得ません。自分で飲酒量をコントロールできなくなってきているのです。これだけでアルコール依存症とは言えませんが、アルコール依存症への過程にあるということができます。

アルコールに依存してきたら、飲酒の原因となるストレスを減らしましょう。ストレストと飲酒量には強い相関があることが知られています。

また、飲酒欲求を減らすお薬も有効です。アルコールにより脳に起きた変化は、飲酒欲求を強くしますが、このような薬を飲むとアルコールを飲みたいという欲求が徐々に減っていきます。苦痛なく自然にアルコールを減らすことができるのです。

週1日の休肝日は必ず達成しましょう。これは単純なことですが、アルコールに依存し始めると達成は難しくなっていきます。

休肝日を達成するつもりいて、毎日飲酒しながら週末を迎える方は少なくありません。できるだけ週の前半のうちに休肝日を達成するようにしましょう。

週1日休肝日を達成することで、飲酒量をコントロールする力を身につけ、アルコール依存症を予防することができるのです。

芦屋 心療内科 高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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