不安障害の特徴は?

2023年2月27日(月)

不安障害の大きな特徴は考え過ぎにあります。同じことを繰り返し考える。答えの出ないことをひたすら考えて疲弊してしまう。

考えれば考えるほど不安になるります。不安障害にはこのような特徴があります。

考え過ぎの原因は、不安に対するとらわれです。気持ちが不安にとらわれていて、そこから抜け出せないのです。

このように不安にとらわれる原因は、神経質性格にあります。細かいことを必要以上に気にする神経質性格がとらわれの原因です。

考え過ぎは、良くないとわかっていても、どうしても考えてしまう。そこから逃れることができず悩んでいる方が多くおられます。

では、どのようにしたら考え過ぎから逃れることができるのでしょうか?

考え過ぎないように努力してもうまくいかないときは、いつものルーティンな行動をいつも通りにするようにしましょう。

考え過ぎているときは、考えることに過剰な時間とエネルギーを使い、仕事、勉強、家事などいつもの活動がおろそかになっています。

このようなとき、普段通りに行動することで、考えることに使う過剰な時間エネルギーを使わないですみます。

考え過ぎをやめるためには行動することが大切です。特に手を動かして行動するのです。考え過ぎの時は体は動かしていません。

たとえば食器洗い、お掃除などで手を使い30分位行動すると、不思議と考え過ぎは少なくなっていきます。

不安障害は考え過ぎの病気です。このようにして体を動かすことを意識することで、考え過ぎという脳を過剰に酷使する状態から脱却する事ができます。

これが不安障害を治す近道なのです。

不安のエネルギーは巨大で同じことを繰り返し考えさせます。この結果、不安障害が治りにくくなっています。

繰り返し考えることをやめる癖をつけるだけで、不安障害は大きく改善することでしょう。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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