こころを癒すマインドフルネス

2023年8月21日(月)

近年、マインドフルネスがこころの健康を回復するために有力な方法として注目されています。マインドフルネスは、自分の感情や思考、環境に意識的に気づき、受け入れることです。

このアプローチは、うつ病や不安障害などのこころの病気からの回復において効果を発揮しています。

マインドフルネスとは、「ただ目の前のことに集中する状態」です。

例えば、食事をする際には、ただボーッと食べるのではなく、食感に注意して味わったり、手を洗う際に、手に触れる水の冷たさに注意を向けるのです。

このようなときは目の前のことに集中しています。心を「今」に向けるマインドフルネスの状態に到達する手段として、瞑想が行われます。

マインドフルネスのやり方は以下の通りです。背筋を伸ばして座り、目は軽く閉じるか薄く開けます。姿勢を正し、まず自分の「呼吸」に意識を向けます。

この2つを実践します。これまで無意識に行っていた自然な呼吸に意識を向けるようにします。

マインドフルネスを取り入れることで、雑念にとらわれず、現在の瞬間に集中する力を養うことができます。

瞑想や深呼吸を通じて、自分の内面に気づき、感情や思考に柔軟に対応するスキルを磨くことができます。

マインドフルネスによりストレスが軽減され、感情のコントロールがしやすくなります。

しかしながら、マインドフルネスは即効性を持つものではありません。継続的なトレーニングと実践が重要です。

初めて試す際には効果を感じにくいこともありますが、忍耐強く取り組むことで徐々に成果を実感できると思います。

当院のリワークデイケアでは、マインドフルネスを日々取り入れています。

初めはわずか数分の試みだけでも困難であった方々が、次第にマインドフルネスを習得し、感情の安定を取り戻すようになりました。

マインドフルネスに取り組んでいる際、参加者の皆さんの集中力に感銘を受けます。

マインドフルネスはこころの病気を癒す治療方法の一つとして、ポジティブな効果をもたらしていることが確かです。

皆さんもぜひ取り組んでみることをお勧めします。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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