ADHDにおける自己肯定感の低下と解決策

2024年4月15日(月)

ADHD(注意欠陥多動性障害)は、集中力の欠如、ミスの多発、多動性、衝動的行動などの特徴を持つ発達障害です。幼少期から人からほめられることが少なく、自己肯定感が低いことが知られています。自己肯定感が低いと前向きに努力することができず、本来の能力が埋もれてしまいます。

自己肯定感の低下は、さまざまな面で影響を及ぼします。精神的な健康の悪化、学業や仕事での成果の低下、社会的孤立などがその例です。また、自己肯定感の低下は、うつ病や不安障害などの精神的な問題のリスクを高める要因ともなります。

では、どのようにしたら、自己肯定感を高めることができるのでしょうか?

a. 診断と治療についての理解:
ADHD は発達障害です。自分自身の 特徴や振る舞いは、ADHD によるものであり、やる気がなかったり、いい加減な生活をしているからではありません。またた、治療により、大きな改善が期待できるます。

b. 自分の強みの発見と自己肯定:
自分の強みを見つけ、自己肯定感を高めましょう。発達障害の方は、強みと弱みの違いが大きく、必ず自分の強みを見つけることができます。まだ見つからないのなら、気づいていないだけです。

c. 目標設定と達成:
目標を設定し、達成することで、自己肯定感を高めることができます。目標はちょっと無理をすれば、達成できそうなものを設定しましょう。日々の成功体験を積み重ねることで、自己肯定感を高めることができます。

ADHDの症状は自己肯定感の低下につながります。この影響は、精神的な健康や社会的適応に影響を与えます。自己肯定感が低いことに気づき、適切なサポートを受けましょう。ADHDの症状を改善するだけでなく、失われた自己肯定感を高め、自分の能力を最大限に発揮し、希望を持って日々前進して行きましょう。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

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