2018年7月9日 月曜日
先週は雨の日が多く、うっとうしい毎日でしたね。7/6(金), 7/6(土)は記録的な大雨の影響で、患者さんが利用するJR神戸線のダイヤも大幅に乱れました。最近、気圧、気温が目まぐるしく変わり、クリニックを受診する方で体調を崩す方が増えています。
これは、うつ病などの心の病気を持たれた方は、病気になる前と比べ、気圧、気温の変化で体調を崩しやすくなっているためです。うつ病になるとストレスに対する抵抗力が弱まりますが、外界の変化の影響も受けやすくなるのです。
体調を崩された方の多くは、身体がだるい、頭が重い、耳鳴り、めまい、立ちくらみなどの症状があります。このような症状が出てくると、精神的にも不安定になり、不安、イライラ、集中力の低下などがみられるようになります。
身体的な病気を疑い検査に行く方もおられますが、特に異常はないと言われます。異常がないと言われても、症状が続くので納得できません。
このような症状がみられるのは、気圧や気温の急激な変化に自律神経の調整機能が追いつかないためです。うつ病になると、自律神経がうまく働かなくなります。
自律神経は外界の変化に身体を適応させる働きがあります。うつ病になるとその働きが不十分となり、自律神経の働きが乱れ、外界の変化に適応できず、身体の症状がみられるようになるのです。
ですから、気圧、気温の影響で体調を崩した場合は無理をしてはいけません。無理をするとかえって症状が悪化するからです。しばらくすると自律神経の働きが追いついてきて、体調は回復に向かいます。それまでは体調に逆らわずに静かに回復を待ちましょう。
うつ病の治療が進むと、このような症状はなくなっていきます。必ず良くなりますから、主治医のアドバイスに従って治療を続けましょう。
院長 高橋道宏