2021年3月22日(月)
心療内科の病気では、特に原因がなくても、少々調子が悪くなることがあります。調子が悪くなる原因には、ストレス、環境の変化などありますが、特に原因がわからないこともあります。
原因がわからないと、どうして調子が悪くなったのか?と不安になり、必死にその原因を突き止めようとします。
原因がわからないものの多くは、症状の自然変動です。うつ病、双極性障害などは感情病に分類されています。
感情は元々揺れ動くものですが、心療内科の病気になると、その振れ幅が更に大きくなります。病状が安定していても、時々感情の振れ幅が大きくなります。これが症状の自然変動です。
また、心療内科の病気では、季節の変化で少々調子が悪くなることもあります。心療内科の病気になると自律神経のバランスを崩すことが多いため、季節の変化についていけず調子が悪くなります。
症状の自然変動や自律神経の乱れは、ほとんどが軽症で時間が経てば自然に回復します。ですから、少々調子が悪くなっても、あまり気にしない方が良いのです。
気にすると、症状にとらわれます。すると、不安、緊張が強くなり、症状を悪化させる悪循環に陥ります。
少々の調子の悪さは時間が経つと自然に治っていきます。あまり心配はいらないのです。少々調子が悪くなった時は、症状にとらわれないように気をつけましょう。
芦屋 心療内科 高橋心療クリニック
院長 高橋道宏