2022年1月31日(月)
子どもの不登校は学習、友人との関わりなどの機会を奪い、成長に大きな影響を与えます。
文部科学省の2018年度の調査によれば、不登校の原因は学校の友人関係、教師との関係、学業不振などが多く、発達障害、たとえばADHD(注意欠如・多動症)なども不登校の要因ではないかと注目を集めています。
子どもが不登校になると、両親は深く悩み、動揺、不安、焦り、イライラなどメンタルが不安定になります。
このような時、子どもに対する物言いもキツくなり、ついつい厳しい言葉を投げかけてしまいます。
しかし、このような対応は状況を悪化させるだけで、事態を好転させることはありません。
不登校はお子さん自身が深く悩んでいます。子どもは大人のように自分の抱えている問題をうまく言葉にできません。親の目線で必ずしも問題が理解できるわけではないのです。
不登校が起きた時、親は温かい目でポジティブにお子さんを見るようにしましょう。お子さんの良いところを見つけて素直にほめてあげましょう。
ほめ上手で、細かいことは言わない。暖かく見守る対応がお子さんの心を癒やし、育てるのです。
不登校の中に、うつ病などのこころの病気が隠れていることもあります。メンタルヘルスの専門家に相談しながら、適切な対応をとるようにしましょう。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏