2022年9月12日(月)
うつ病になると、気力、思考力の低下により、いつもできていた日常の当たり前のことができなくなります。
これまで当たり前にできていたことができなくなると、自虐的になり、何もできない自分はダメな人間だと思い込みます。
例えば、主婦の方でしたら、食事の支度ができません。調理をするのはおっくうですが、その前に料理のメニューを考えることができません。
何を作ったら良いのか、そのためには何を買ったら良いのかわからなくなり、途方に暮れるのです。
このようなことは、うつ病では非常に良くみられます。治療により症状は徐々に回復しますから、心配することはありません。症状をありのままに受け止め、回復を待ちましょう。
自虐的になると、マイナス思考が悪化し、症状回復の妨げになってしまいます。、
症状を過度に気にして自虐的になる必要はありません。このような症状は多くのうつ病の方に見られますものだからです。症状に悩んでいるのは自分だけではありません。
症状と格闘せず、これを受け入れることが回復への近道なのです。
高橋心療クリニック
院長 高橋道宏