うつ病の再発を防ぐ

2017年7月31日 月曜日

うつ病は治るのですか?という質問を良くいただきます。このような質問をいただくのは、うつ病は治りにくいという印象があるのでしょう。うつ病は治りにくい病気なのでしょうか?うつ病になり数ヶ月で病気が良くなる方がいる一方、長い間治療をしてもなかなか良くならない方もおられます。長い間治療していると治りにくいと考えても不思議ではありません。

うつ病が順調に良くなる人とそうでない人。この違いは一体どこにあるのでしょうか?うつ病が治りやすい方とそうでない方がおられるのでしょうか?病気の回復力には個人差があるかも知れません。職場環境や家庭環境などが病気を治りにくくしているのかも知れません。もう一つ大切なのは、うつ病が治った後の再発の有無も病気の長期化に大きな影響を及ぼします。

うつ病は再発率が50%程度ある病気です。一度再発した場合は、次の再発が起きる危険性は更に高まり、次第に再発を繰り返すようになっていきいます。何回も再発を繰り返すと、うつ病は次第に持病のようになってしまいます。うつ病の慢性化です。ですから、うつ病の治療では病気を治すだけでなく、病気が治った後再発させないような様々な工夫が必要です。

再発を防ぐためには、どうしたら良いのでしょうか?うつ病が再発する原因の一つは、一度うつ病になるとストレスに対して抵抗力が弱くなることにあります。ですから、うつ病が良くなったばかりの時はやや控えめの行動が良いのです。また、お薬を自己判断で急にやめないようにしましょう。様々な工夫をしながら、うつ病の再発と慢性化を防ぎましょう。

院長 高橋道宏

アーカイブ

PAGE TOP