うつ病を回復に導く治療態度

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うつ病の治療では、休養とお薬による治療が基本になります。ストレスを避け、お薬により回復力を引き出すのです。

治療を始めたばかりの頃は、良くなるのを待つという受動的な治療態度で良いのです。自分でなんとかしようとし、焦ってジタバタしてはいけません。

このような基本的な治療でほとんどのうつ病は改善していきますが、うつ病は再発することがあります。

再発の原因は多々ありますが、その一つにうつ病になりやすい行動パターンがあげられます。

うつ病が治ったとしても、うつ病になりやすい行動パターンを改めない限り、またうつ病になってしまいます。

例えば、ストレスがあってもそれを避けることができず、無理な行動を積み重ねてしまう。人に頼まれたら、断れずストレスをため込んでしまう。何か問題が起こると、すぐに自分を責めてしまう。

このような行動パターンはうつ病になりやすい方の特徴です。このような行動パターンを修正するのです。その際は治療に積極的に関与することが求められます。

そのためには、まず自分の行動パターンの問題点を理解する。問題点を把握したら、同じ行動を繰り返さないようにする。いつもの行動パターンを意識的に繰り返さないように努力するのです。

これは治療への積極的な関与です。自分の行動パターンを変えるのは簡単なことではありませんが、そのような努力の積み重ねがメンタルを強くするのです。

ある時は受動的に回復を待ち、時期が来たら積極的に治療に関与し、自己変革をめざす。このようなメリハリの利いた治療態度がうつ病を回復に導くのです。

院長 高橋道宏

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