うつ病で調子が良くなったり悪くなったりする理由は?

2022年2月14日(月)

うつ病はその治療方法がほぼ確立されています。国内外の治療ガイドラインは、まず休養とお薬による治療を勧めています。実際に休養とお薬でほとんどの方は快方に向かいます。

しかし、快方への向かい方は一直線ではありません。良くなったり、悪くなったりしながら、少しずつ良くなっていきます。これは季節の変わり目の温度差の大きい日々を意味する「三寒四温」に例えられています。一直線であればわかりやすいのですが、実際には悩ましい治り方をするのです。

このため、治ってきたかと思っていたら、また調子が悪くなるというのは良くあることなのです。うつ病になったばかりの時は、毎日調子が悪く、調子の良い日は一日もありません。調子が良くなったり、悪くなったりするのは、うつ病が治り始めたサインなのです。

調子の良い時と悪い時があると、その落差が大きく不安になります。しかし、うつ病が治る過程では調子の良い日と悪い日があり、徐々に調子の良い日が増えていく治り方をします。このことを理解し、一時的に調子が悪くなっても慌てないようにしましょう。

高橋心療クリニック
院長 高橋道宏

アーカイブ

PAGE TOP