心の症状について

いらいらする

精神医学では、ささいなことをきっかけにして周囲に対して不機嫌な態度で反応しやすい状態のことを「易刺激性」、とくに怒りっぽい状態のことを「易怒性」などと呼びます。易刺激性や易怒性は、ほとんどすべての精神障害においてみられます。
たとえば認知症や脳血管障害、脳腫瘍などの脳器質性精神障害で、また統合失調症の幻聴や妄想により、急に易怒性を呈することがあります。アルコール・薬物依存症でアルコールや薬物の効果が切れてきた時や覚せい剤など神経を興奮させる薬物を摂取した後、双極性障害では躁状態、そしてうつ状態に対して投与された抗うつ薬の作用でも、易刺激性が強まったり生じたりします。

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