ストレスと過食

2018年4月9日 月曜日

ストレスがかかり過ぎた時や心の病気になると過食になることがあります。かつてはうつ病になると食欲がなくなることが多かったのですが、最近は逆に過食になる方が増えています。

ある程度以上の過食になると過食症と診断されます。過食症は男性と比べて女性は10倍位かかりやすいと報告されています。

過食になるといくら食べても精神的に満足できません。胃は満たされ、食欲としては満足しているはずですが、気持ちの上では満足していないのです。特にイライラしたり、追い詰められると、甘いものが食べたくなります。

そして、一度食べ始めると次から次に食べてしまいます。その結果、体重が増えるとますますイライラし、更に過食する悪循環に陥ります。

過食をやめるためにはどうしたら良いのでしょうか?一番大切なことは、過食に慌て、衝動的なやり方で過食を止めようとしないことです。体重が増えた自分に嫌気がさし急に食事をカットすると、その反動でまた過食になります。

過食自体が衝動的な行動で、食事をコントロールする理性が働きにくい状態ですから、衝動的に過食を止めようとしてもうまくいきません。

過食をやめるためには、この衝動性をうまくコントロールしなければなりません。そのためには、まず精神的に安定する必要があります。過食の原因となるストレスとうまく向き合わなければなりません。

過食だけをみつめていても問題は解決しません。過食の原因となるストレスと向き合い、少しづつ過食から離脱するようにしましょう。

院長  高橋道宏

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